冬でも雑草は生える!冬に越冬する雑草の種類と特徴とは

暖房が手放せない季節となっても、庭や道端には緑の姿が見られることがあります。
つい見過ごしがちですが、厳しい寒さの中でもたくましく育つ雑草たちがいるのをご存知でしょうか。
土、水、光があれば生育可能な雑草は、冬の時期でもその生命力を維持し、私たちの目を楽しませる(あるいは悩ませる)存在となります。
今回は、冬の時期に雑草がどのように生育し、どのような種類が存在するのか、その実態に迫ります。
冬でも雑草は生えるのか
冬でも雑草は生える
雑草は、一般的に土壌、水分、そして光があれば生育することが可能です。
その生育範囲を広げるために、種子を飛ばしたり、地下茎を伸ばしたりする繁殖方法を持っています。
たとえ気温が低下しても、これらの条件が揃う場所では、雑草は活動を停止するわけではなく、ゆっくりとでも成長を続けるのです。
雑草は一年草と多年草に分けられる
雑草は、その一生の長さによって大きく二つの種類に分けられます。
一つは一年草(一年生雑草)で、種が発芽してから1年以内に開花・結実して枯れてしまう植物です。
これには、春から夏にかけて生育する夏生一年生雑草と、秋から冬にかけて生育する冬生一年生雑草があります。
もう一つは多年草(多年生雑草)で、2年以上生存する植物を指します。
多年草の中には、一年を通して地上部に葉や茎が見られるものもあれば、冬になると地上部が枯れて地下の根や地下茎で冬を越すものもあります。
冬越えする雑草の種類がある
雑草の中には、冬の厳しい環境を乗り越えて生き残る種類が数多く存在します。
一年生雑草の中では、秋に発芽して冬を越し、春に開花・結実する冬生一年生雑草(越年草や越冬一年生雑草とも呼ばれます)があります。
また、多年生雑草も、地上部が枯れてしまっても地下の根や茎が生きているため、翌春にまた芽を出すことができます。
さらに、ロゼット状と呼ばれる、地面を這うように葉を広げる形態で冬を越す雑草も多く見られます。

冬に生える雑草の種類
冬生一年生雑草の例
冬の時期に活動が見られる一年生雑草としては、以下のような種類が挙げられます。
ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)は、秋に発芽し春から夏にかけてツルを伸ばします。
ヒメジョオンは、冬はロゼット状で越冬し、春に開花します。
ホトケノザは秋に発芽し、冬の間も生育して春にかけて花を咲かせます。
ナズナ(ペンペングサ)も秋に芽を出し、ロゼット状で冬を越して翌春に開花・結実します。
ヤエムグラは、秋に発芽し、翌年の春から夏にかけて開花する雑草です。
多年生雑草の例
多年生雑草も冬の間でもその姿を保っていたり、地下で活動を続けたりしています。
代表的なものとしては、一年を通して葉が常緑を保つカタバミが挙げられます。
スギナは、冬には地上部が枯れますが、地下茎で生き延び、春に再び芽を出します。
タンポポ類は、ロゼット状でほぼ一年中見られ、冬も越します。
ギシギシも冬はロゼット状で越冬する多年草です。
セイタカアワダチソウは、秋に花を咲かせた後、ロゼットで越冬し、何年も生き残ります。
ロゼット状で越冬する雑草
冬の時期に雑草が越冬する形態として、ロゼット状は特徴的です。
これは、葉が地面を這うように放射状に広がる形を指し、寒さから身を守る役割があります。
冬生一年生雑草のナズナやホトケノザ、多年生雑草のタンポポやギシギシ、セイタカアワダチソウなどがこのロゼット状で冬を越す代表的な雑草です。
ヒメジョオンも冬の間はロゼット状で過ごします。
このような姿の雑草は、春になって活動が活発になる前に、根ごと抜き取るのが効果的な対策となります。

まとめ
寒さが厳しい冬でも、雑草は私たちの想像以上にたくましく生育しています。
土、水、光があれば生育可能という性質を持ち、一年草や多年草といった生育期間の違い、そして冬生一年生雑草やロゼット状で越冬する多年草など、その生存戦略は様々です。
ヤハズエンドウやヒメジョオン、ホトケノザといった冬生一年生雑草、そしてカタバミ、スギナ、タンポポといった多年生雑草が、冬の間もその姿を見せたり、地下で活動を続けたりしています。
冬のうちにこれらの雑草の性質を理解し、早めに対策を講じることで、春からの庭の手入れを格段に楽にすることができるでしょう。








