保育園の消毒方法と注意点とは?安全な実施のポイントを解説

保育園では、子どもたちが日々元気に過ごせるよう、清潔で安全な環境を保つことが大切です。
特に、感染症が流行しやすい季節には、適切な消毒方法を理解し、実践することが重要となります。
今回は、「保育園消毒」というキーワードで検索される方が関心を持つであろう、保育園における消毒の基本となる方法や、安全に実施するための注意点について、専門的なガイドラインに基づき解説します。
保育園の消毒方法
消毒薬の種類と用途
保育園で一般的に使用される消毒薬には、塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸水)、第4級アンモニウム塩、アルコール類(消毒用エタノール)などがあります。
塩素系消毒薬は、調理器具や哺乳瓶、食器などの食事関連の用具、トイレの便座やドアノブといった室内環境、衣類、シーツ、遊具、さらには嘔吐物や排泄物が付着した箇所の消毒に適しています。
例えば、次亜塩素酸ナトリウムの0.02%(200ppm)液は環境消毒や食器の浸け置きに、0.1%(1,000ppm)液は嘔吐物や排泄物で汚染された箇所の消毒に用いられます。
第4級アンモニウム塩は、手指や室内環境、家具、一部の用具類の消毒に利用されますが、手指への効果は確認されていません。
アルコール類(消毒用エタノール)は、手指や、遊具、室内環境・家具などの消毒に幅広く使用できます。
特に手指消毒には効果的です。
なお、新型コロナウイルスには塩素系消毒薬やアルコール類が有効とされていますが、手指への消毒にはアルコール類が適しており、塩素系消毒薬は避けるべきです。
遊具や環境の消毒
保育園の空間を清潔に保つことは、感染症予防の基本です。
保育室では、ドアノブ、手すり、照明のスイッチなど、多くの人が触れる場所を定期的に水拭きし、その後アルコール消毒するのが効果的です。
嘔吐物や排泄物で汚染された箇所については、塩素系消毒薬を使用します。
遊具については、素材によって消毒方法が異なります。
ぬいぐるみや布類は、汚れたら塩素系消毒液に浸して水洗いするか、色物や柄物で、素材によっては消毒用エタノールが使用できるものもあります。
洗える素材の遊具も同様に、汚れたら塩素系消毒液で処理したり、定期的に水洗い・乾燥させたりします。
乳児が口にしやすいものは、毎日洗うか拭くようにしましょう。
洗えないものも、定期的に湯拭きや陰干しを行い、汚れた場合は塩素系消毒液で拭き取った後に陰干しします。
トイレは、便器、ドアノブ、手すり、床などを清潔に保つことが重要で、アルコール消毒や塩素系消毒薬による清掃・消毒を行います。
手指の消毒方法
手指は感染経路となりやすいため、清潔に保つことが何よりも重要です。
日常的な手洗いは、石けんを十分に泡立て、流水で30秒以上かけて、指先や爪の間、手首まで丁寧に洗うことが推奨されます。
下痢や感染症が発生している状況下では、石けんによる流水手洗いをしっかり行った後に、消毒用エタノールなどの手指消毒剤を使用することが効果的です。
ただし、手指には塩素系消毒薬は適さないため、使用しないでください。

保育園の消毒で注意すべき点
消毒薬の安全な保管と管理
消毒薬は、子どもの手の届かない、安全な場所に保管することが絶対条件です。
誤飲や誤用を防ぐため、容器の色分けや明確な表示を行うなどの工夫も大切です。
また、消毒薬は使用する際に規定通りに希釈し、希釈したものは毎日新しく作り替えるようにしましょう。
特にペットボトルなどに希釈液を入れて保管する際は、誤って飲んでしまわないよう、誤飲防止への配慮を忘れないようにしてください。
消毒薬の適切な希釈と濃度
消毒薬の効果を最大限に引き出し、かつ安全に使用するためには、正しい希釈方法と濃度を守ることが不可欠です。
例えば、次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水は、用途に応じて定められた濃度(例:環境消毒には0.02%(200ppm)液、嘔吐物等付着箇所には0.1%(1,000ppm)液)に希釈して使用します。
製品に記載されている濃度や用法・用量を必ず確認し、それに従ってください。
希釈液は時間とともに効果が失われるため、作り置きはせず、使用するたびに調整することが重要です。
消毒実施時の換気と対応
消毒作業を行う際は、子どもたちが安全な環境で過ごせるよう、いくつかの点に注意が必要です。
消毒作業を行う際は、子どもたちを一時的に別室へ移動させるなどの配慮を行いましょう。
また、消毒を行う担当者は、マスクや手袋を着用し、自身の安全を確保します。
消毒薬の種類によっては、使用時に換気を十分に行うことが推奨されます。
特に、揮発性のある消毒薬や、刺激臭のある消毒薬を使用する際は、窓を開けるなどして、室内の空気がこもらないようにすることが大切です。

まとめ
保育園における消毒は、子どもたちの健やかな成長を支えるための基盤であり、日々の健康管理において非常に重要な役割を果たします。
消毒薬の種類と用途を正確に理解し、遊具や環境、そして手指の衛生を適切に保つことが、感染症の予防と拡大防止に繋がります。
また、消毒薬の安全な保管・希釈方法の遵守、適切な換気と作業時の安全対策を徹底することで、より安心・安全な保育環境の実現を目指しましょう。








