生垣でハチが発生する原因とは?樹液の誘引と晩秋の餌不足

生垣は、家や庭の景観を美しく彩るだけでなく、プライバシーを守る役割も果たしています。
しかし、ふとした瞬間にハチが飛来し、驚いた経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ、私たちの身近にある生垣にハチが集まってくるのでしょうか。
その理由を知ることで、ハチとの共存や、不意の遭遇への備え方が変わってくるかもしれません。
生垣にハチが発生する原因は何か
樹液がハチを誘引する
スズメバチをはじめとするハチの多くは、樹液を重要な食料源としています。
特に、適度に発酵した樹液は、ハチにとって貴重な炭水化物源となります。
夏の時期には、クヌギやコナラなどの広葉樹から出る樹液にスズメバチが集まることがよく知られています。
また、秋になると、プリペットやネズミモチ、シマトネリコといった、生垣としてよく利用される樹種から出る樹液にもスズメバチが飛来することがあります。
カメムシが樹液を出す
生垣に飛来するハチの原因となる樹液は、特定の昆虫の活動によってしみ出すことがあります。
例えば、プリペットやネズミモチ、シマトネリコといった樹木では、チャバネアオカメムシなどのカメムシ類が樹液を吸った痕から、樹液がしみ出すケースが観察されています。
これらのカメムシが大量発生した年には、樹液を求めて生垣に飛来するスズメバチの数も増加する傾向が見られます。
特定の植物が樹液を出す
樹液を出す植物は、カメムシ以外にも原因があります。
例えば、生垣に用いられるベニカナメモチ(レッドロビン)の場合、メイガ(ガの仲間)の幼虫が新芽の部分に侵入することで、その侵入部位から樹液がしみ出してくることがあります。
このように、植物自体が直接樹液を出すのではなく、他の生物の活動がきっかけとなって樹液が発生し、それがハチを誘引する要因となるのです。

ハチが原因で生垣に集まる理由
晩秋の餌不足が影響する
ハチが生垣に集まる理由の一つとして、晩秋の餌不足が挙げられます。
秋が深まるにつれて、ハチたちの自然界での餌となるものは急激に少なくなってきます。
一方で、働き蜂は次世代を担う新女王蜂を育てるために、十分な栄養を与える必要があります。
この時期、スズメバチは限られた餌資源を必死に探しており、わずかな量の樹液であっても、彼らにとっては貴重な食料源となるため、生垣に集まるようになるのです。

まとめ
生垣にハチが発生する主な原因は、植物からしみ出す樹液にあります。
この樹液は、カメムシなどの昆虫が樹木を吸汁した痕から出たり、メイガの幼虫が植物に侵入することで発生したりします。
特に晩秋になると、ハチの餌が不足するため、わずかな量の樹液であっても、ハチにとっては貴重な食料源となり、生垣に集まる頻度が高まるのです。
ハチが樹液を求めて生垣に飛来するのは、こうした自然の摂理と餌の状況が影響していると言えます。








